一日一回のランキング投票にご協力ください。
↓クリックで投票完了↓
KOSE ワンバイコーセー ザ リンクレス 成分解析
![]() | [医薬部外品] ONE BY KOSE ザ リンクレス [薬用シワ改善クリーム] 20g 4,880円 Amazon |
水分補給:★★★☆☆
油分補給:★★★☆☆
保湿持続性:★★★★☆
伸びの良さ:★★★☆☆
酸化安定性:★★★★★
しっとり感:★★★★☆
サラサラ感:★★☆☆☆
敏感肌適正:★★★★★
価格適正:★★★★☆(20g:6,264円)
シワ改善効果部位:真皮・表皮(遅効型)
シワ改善評価値:非公開
『シワ改善薬用化粧品』の解析第3弾です。
最後は国内3番目にシワ改善の薬用化粧品として発売された
「ワンバイコーセー ザ リンクレス」
について解説していきます。
(名前が長いので記事中では『リンクレス』と呼びます。笑)
リンクレスはリンクルショット、エリクシールに続き3番手(昨年10月)に発売されたシワ改善化粧品ということで、
発売が出遅れてしまったということから国内のシワ改善化粧品市場においてはまだあまり震っていないい印象があります。
また本品に関するニュース自体が前者2品に比べて明らかに扱いが弱い印象もあります。
(この理由は後述します)
ただこれも他の2品とは全く違った特性を持っていて、
いくつかの面ではその他2品には及ばない点もあるものの
重大な点で優れた要素を持っているので個人的にはとても期待値の高いアイテムです。
まず本品に配合されている「シワ改善成分」は
一般には『リンクルナイアシン』と呼ばれていますが、
実はこれもPOLAのような新規有効成分というわけではなく
『ナイアシンアミド』という、
(別名:ニコチン酸アミド)
これまでもよく使われてきた薬用有効成分に新規の効能が認められたという展開です。
資生堂のレチノールと同じですね。
ナイアシンアミドはこれまでも「抗炎症作用」「皮膚機能改善作用」「美白作用」などの効果で
医薬部外品の有効成分として広く使われてきました。
ただ資生堂しか使えない純粋レチノールと違うのは、
ナイアシンアミドは色んなメーカーが使える汎用成分だということです。
それを思うとこのナイアシンアミドの新しい効果が認証されたことが
あまり大きなニュースにならないのはなんとなく分かる気がしますね。
レアリティ感が少ないからでしょう。
また、ナイアシンアミドがあまり大きくニュースにならない理由のもう一つが、
『シワ改善の効果を承認されたにも関わらず、その効果メカニズムや実際の試験データの公表が一切されていない』
とうのもかなり重要だと思います。
今までの2品の場合、ニールワンなら好中球エラスターゼ活性阻害作用、純粋レチノールならヒアルロン酸増産作用みたいな風に、
一応その「効果メカニズム」が明かされていました。
また「実際のシワ改善評価試験のデータ」も公表されていて、
単純にどのくらい効きそうなのか?みたいなのが一般人にも予想できそうになっていたのです。
しかしリンクルナイアシンはそれが全くありません。
一応メーカー広告ページに「真皮への効能~」という風に書いているので
真皮にも効果を及ぼすことは厚労省の認可を得ていることは分かるものの、
どういったメカニズムによってシワを改善するのかははっきり言って殆ど情報がありません。
また実際のシワ改善データも非公開になっており、
前者2品との単純比較も出来なくなっているのです。
まぁこの状況から察するに広告企業もあんまり強い広告を打てなかったという事情がなんとなく予想できます…。
というわけでここからはかずのすけの予想を多分に含む記述になるのですが、
まずリンクレスのメリットとデメリットを大きく二分すると以下のようになります。
<メリット>
- 従来2品に比べて有効成分・基剤成分がいずれも低刺激である
- アレルギーなどのリスクが低い
- シワ改善以外の効果も期待できる可能性あり
- 安定性が高く使用上の注意が少ない
- 予防的な使用も可能
- 使用感が最も良好
- 値段が最も安く続けやすい
- アスタキサンチンなどその他の美容成分が配合されている
<デメリット>
- 効果は最も弱い可能性が高い
- 即効性は低く長期間の連用が必要
- 効果効能の詳しいメカニズムが不明
- 他社製品でも応用できる可能性がある
というわけでまずメリットについてですが。
今回配合されている「ナイアシンアミド」は、
これまでのシワ改善の2成分と比較して「低刺激性」「低アレルギー性」「安定性」に非常に優れているという特性があります。
そもそもナイアシンアミドは抗炎症作用や皮膚機能改善作用の認可を受けているような成分で、
敏感肌改善のための化粧品などにもよく配合されていた成分なのです。
ナイアシンアミドは『ビタミンB3』というビタミンの一種なのですが、
皮膚塗布によって炎症を抑制したり、セラミドの合成を促進したり、メラニンの受け渡しを抑制したりという
非常に幅広い効果を有するオールマイティな有効成分です。
僕が思うには今回のシワ改善作用のメカニズムはセラミド合成促進とかに関係しているのではないかな?と思って居ますが、この辺の詳しいところは今後分かってくるのかなと思います。
(もしかしたらメーカーも完全に把握していない可能性があります)
またこういった特殊な成分は往々にして皮膚刺激などがありがちですが、
ナイアシンアミドの安全性データを見ると、目に入るとなぜか刺激があるものの、
(なので目には入れないようにしたいところです)
皮膚刺激は全く無刺激ということになっています。
実際通常の有効成分は0.1%とかかなり薄い濃度のものも少なくないのですが
ナイアシンアミドは多くて5%とか普通に入れられる成分なので低刺激性にはかなりの定評があります。
ニールワンがアレルギーリスクありそう、レチノールが皮膚刺激ある、という現状では、
他2品は敏感肌やアレルギー体質の人が使うにはちょっとハードルが高かったのですが
この点ナイアシンアミドは低刺激の成分なので敏感肌でも試しやすいという大きなメリットがあります。
これは他2製品には無い重要な特性です。
また製品の処方構成自体も、
主成分がBG、グリセリン、トリエチルヘキサノイン、水添レシチン、硬化油、オレイン酸オレイル…という風に並ぶのですが、
いずれも低刺激の成分での構成となっており、閉塞性が高くニキビが出来やすいとかもありませんし、
とにかく敏感肌向けの処方になっている点が非常に好印象です。
その他にも沢山の成分が入っているのですがいずれも安全性は十分なものが選ばれていると思います。
使用感もとても良くて、乾燥感は少なく非常にしっとりした感触で、
特にアイクリームなどとして使う場合は広く受け入れられやすい使用感に設定されていると思います。
加えて、ナイアシンアミドは安定性も比較的高く、
紫外線で簡単に分解されたりもしないので朝に塗っても特に問題はありません。
さらに「アスタキサンチン」が入っているので、予防的な作用もあると言えます。
という感じで敏感肌向けのシワ改善クリームという風に捉えると非常に価値が出てくるアイテムですよね。
ただし先にも述べたようにデメリットもあります。
まず効果効能の詳しいメカニズム不明というのがやはり少なからず不安があるのは事実です。
また恐らく効果データが非公開になっているのは、
他社の製品と単純比較されると辛い部分があったのではないか…?と予想できます。苦笑
まぁナイアシンアミドはこれまでも普通に使われてきた成分ですから、
それでがっつりシワが改善されたと思った人がそんなにいなかったことを思えば、
効果が自体はかなり穏やかなものであると考えるのが妥当かと思います。
恐らくですが効果の出方は3成分の中では最も穏やかで、
より長期間の連用が重要になってくる成分なのではないかな…?という気がします。
(まぁメーカーの色々な情報を追っていても「ナイアシンアミドはサポート成分」みたいな表現をされていることが多くて、これだけの効果はそんなに無い可能性もあると思います。もしかしたらアスタキサンチンとかの方が意味があるのかもしれません。)
また、ナイアシンアミドもその他の成分もコーセーが独占している成分ではないので、
成分構成を似せて組み合わせたりすればこれを使わなくても似た効果の化粧品の組み合わせを考えることも不可能ではないと思います。
もちろんかなりの化粧品知識が必要ではありますが…。
…以上、色々書きましたが
簡単にまとめると
「低刺激で敏感肌の人が最も試しやすいシワ改善クリーム。だけど効果は1番穏やかで、効果メカニズムが不明だったり気になるところもあるよ。」
という様なアイテムです。
僕はアトピーですしアレルギーも出やすい体質なので、
もし三つの中から一つ使うならこのリンクレスが1番使いたいなと思う製品です。
効果のメカニズムが不明とは言いますが、
そもそもこれまで歴史的に長く使われている成分ですので甚大な副作用が出ることはまぁまずないでしょうと思っています。
もし敏感肌でシワ改善ちょっと考えたいけど、他のやつは刺激などが気になるな…
と思う場合はこちらをお試しになられると良いと思います。
価格も他社と比べると非常にお求め安いですね。
ただもちろん万人に合うとは言い切れないので、最初は少量ずつお試しくださいね!
KOSE ワンバイコーセー ザ リンクレス 20g
商品紹介
気になる目もと、口もとに三次元アプローチ※し、あらゆるシワを改善する薬用シワ改善クリーム。 (※ハリを与えること)[シワ改善有効成分リンクルナイアシン配合][有用成分AZ-アスタキサンチン配合][無着色]
使用上の注意
お肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。傷やはれもの、湿しん等、異常のある部位には使わないでください。お肌に合わないときは、ご使用をおやめください。赤味、はれ、かゆみ、刺激、色抜け(白斑等)や黒ずみ等の異常があらわれた場合は使用を中止し、皮ふ科専門医等へご相談ください。使用を続けると症状が悪化することがあります。ご使用後は、キャップをきちんとしめてください。高温の場所や、日のあたる場所には置かないでください。
原材料・成分
[有効成分] : ナイアシンアミド
[その他の成分] : 精製水、1,3-ブチレングリコール、濃グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、水素添加大豆リン脂質、硬化油、オレイン酸オレイル、グリコシルトレハロース、水添デンプン分解物混合溶液、重質流動イソパラフィン、セトステアリルアルコール、スクワラン、オレイン酸フィトステリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル、ベヘニル、オクチルドデシル)、d-δ-トコフェロール、アスタキサンチンH、ゲットウ葉エキス、トコフェロールニコチン酸エステル、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、ブリエラスチン、メドウフォーム油、加水分解コラーゲン末、酵母培養上澄液、天然ビタミンE、2-オクチルドデカノール、N-ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウム、アクリル酸ナトリウム、アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80、エタノール、オレイン酸エチル、カルボキシビニルポリマー、トリ(カプリル、カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ベヘニルアルコール、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、水酸化ナトリウム、フェノキシエタノール、メチルパラベン、香料
使用方法
朝、夜のお手入れの最後にお使いください。クリームをお使いのかたは、そのあとに本品をお使いください。目もと、口もとなど、シワが気になる部分に適量をなじませます。片方の目もとで、米粒1個分が目安です。
【セラネージュUVクリーム】&【セラキュアスキンクリーム】が2月18日発売決定!【詳しくはこちら】
オンラインストアURL:http://cores-ec.com/
【秒でわかる!最強の家事-暮らしは、化学でラクになる】 12月25日発売!【詳しくはこちら!】
【オトナ女子のための美容化学 しない美容】 大好評発売中!!【詳しくはこちら!】
【オトナ女子のための美肌図鑑】ベストセラー10万部突破!【詳しくはこちら!】
▶究極の美肌法を徹底収録!【どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア】の紹介
▶かずのすけがマンガに!【かずのすけ式美肌化学のルール】の紹介
▶大好評につき改訂復刊!【化学者が美肌コスメを選んだら】の紹介
<公式ホームページ> ブログを見やすくまとめています!→詳しくはこちら!
<ネイリスト様向けセミナー>
特別顧問をさせて頂いています!→詳しくはこちら!
→ANSEM公式ホームページ
【かずのすけのおすすめ化粧品まとめページ】
かずのすけが実際に使用している商品や四つ星&五つ星の商品をまとめています!
詳しい利用法について→こちら
オススメの解析
かずのすけ
Facebookページも宣伝
かずのすけ公式Facebookページのいいね!もお待ちしてます!
解析依頼はここから
※アメンバー限定です。
【かずのすけのブログ検索】
コメントや古すぎてAmeba検索でHITしないものも検索できます!
(バナー用画像↓ 加工OK!)