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▶シワ改善化粧品まとめ ~各製品の特徴と用途・肌質別お勧めアイテム~
シワ改善化粧品の話をしばらく特集してきました。
ここまでは一般論を中心に話してきましたので人によっては目新しい情報とは感じなかったかもしれません。
なので今日は少し突っ込んでかずのすけの個人的見解をお話してみたいと思います。
◎シワ改善化粧品は本当に効果があるのか?
まず多くの人が気になるのがこれだと思うのですが、
『シワ改善化粧品って本当に効果があるの?』
という疑問を持っている人が凄く多いと思います。
まぁ効果の感じ方は人それぞれですから一概に言えたことではないです。
なので非常に難しい話なのですけど…
僕が思うには多分、
「皆が期待しているような効果はない」
んじゃないかな?という感じです。(;^_^A
◎『シワ改善』は皆が期待するほどの効果ではない?
「シワ改善化粧品」と聞くと多くの人は塗っているうちにシワがどんどん薄くなっていくみたいなものを想像していて、
どうしても劇的な効果を期待してしまうんじゃないかなと思います。
それも「日本ではじめて認可!」とか言われていたり、そこそこお高めの化粧品だったりすると尚更です。
でもシワ改善発売から2年が経過した現在まで色々な商品の口コミを追いかけてみたり
メカニズム的な部分を考察してみたりする限りでは
「シワ改善作用」というのはそんなに劇的な効果ではない
ということはもはや疑いようもないことかなと感じています。
例えばPOLAのリンクルショットは少なくとも1年くらいは使わないと明らかな効果を実感できないと思うのですが、
即効性の高いエリクシールも一ヶ月で効果が出たと感じる人は少ないと思います。
一本使いきるくらいで効果実感する人が多いと思います。
ただそもそもエリクシールの効果は表皮シワ向けですから、
使う部位によっては全く効果が出ないのではないでしょうか。
(目尻の縮緬皺には気体出来ますが、ほうれい線なんかには全く効かないと思います。)
穏やかな作用が売りの「ナイアシンアミド」のワンバイコーセーなんかは1年継続で実感できるかどうかも怪しいかもしれません(苦笑)
これは最初の期待値に凄く依存しますが、
人によっては「全然効果が無い!」と感じてしまう場合もあるのではないでしょうか。
実際に効果が出にくい肌質の人もいると思います。
◎シワ改善化粧品の効果の出方は美白化粧品とよく似ている
それで、シワ改善の効果の出方は美白化粧品とよく似ているような気がしています。
ちなみに「美白化粧品」について昔こんなアンケートを取ったことがあります。
突然ですが簡単なアンケートにご協力ください!🙌🏻
— かずのすけ (@kazunosuke13) 2017年3月22日
皆様の経験上「.美白化粧品」を使いはじめて効果を感じるまでの期間は大体どのくらいでしたか?
以下の4択から直感的にご選択下さい。
(投票後可能であればリツイート頂けると幸いです🙇)
▶【効果はなかった】65%…美白化粧品の『効果』はどれくらいで感じる?アンケートの考察
5000票以上の得票を得て、美白化粧品を試した65%の人が「効果が無かった」と答えているんですよね。
(これ2年前のデータですからまた取り直してみるのも面白そうですが。笑)
これは色々考察してみると、
そもそもの消費者の持っている美白化粧品への期待値というのが凄く高くて、
でも実際の効果がそれに見合っていないというのが1番にあるんです。
美白化粧品も使う度に肌が白くなっていく化粧品的に思われていますが、
実際には「予防」的な効果の方が大きく、
明らかに肌が白くなったと実感するには数年単位相当長く使う必要があるからです。
シワ改善化粧品に関してもこれは同様だろうなと思っています。
有効成分の種類の傾向も今のところ似ていて、
酵素阻害タイプとビタミンタイプに分かれているのがちょっと面白い気がしますね…笑
美白系だとチロシナーゼ活性阻害剤とビタミンC(アスコルビ酸)系。
シワ改善系だと好中球エラスターゼ活性阻害剤とビタミンA(レチノール)系。
今後もしシワ改善有効成分が色々出来てくるとしたら、
美白化粧品と同じように酵素阻害剤系とビタミンA誘導体系がいくつか出てくる可能性が高い気がします。
あとはナイアシンアミドみたいな特殊作用系もありそう。
ビタミンA誘導体は既にパルミチン酸レチノールとかレチノール酢酸エステルとかあるので、
試験結果次第ではこのまま認可されてもおかしくないかもしれません。
誘導体化されていないアスコルビン酸同様で純粋なレチノールも刺激が強いので、それを緩和した誘導体の認可が求められるのは当然の成り行きに思います。
酵素阻害剤はニールワンのように完全新規の有効成分になるので、すぐには出てこないと思います。
◎「シワ改善化粧品」…使うべきか否か
というわけで最終的な議論ポイントですが、
「シワ改善化粧品」は使った方が良いのかどうかということについても言及しておきたいです。
これも難しいですが、
僕的には
- 予防系の効果のものは肌に合うなら長期的に使っても良いが、肌荒れする場合は無理に使うべきではない。
- 肌に合っていてもレチノール系の長期的な使用は推奨できない。
- 使っても劇的な効果はないので費用対効果的に切り捨てても良いかも。
という風に思っています。
ニールワンやナイアシンアミドなど、「予防効果」のものは肌に合う限りは使っても特に支障はないと思いますが、
例えば痒みが生じたり赤くなったりニキビが出たりなど、
使うと肌荒れしてしまう場合は使用するべきではありません。
そもそも好中球エラスターゼ活性阻害剤は「皮膚刺激」に生じて生まれる酵素を阻害する成分なのですが、
その化粧品を塗ることで肌が刺激を感じてしまう場合は、むしろシワ形成の促進に繋がる可能性もあります。
刺激や肌荒れを押して使用するくらいなら、使わない方がマシと言えるでしょう。
それはナイアシンアミドやレチノールも同じと言えます。
次にレチノールについてですが、
実は僕はレチノールによるシワ改善は「老化防止」の観点からするとあまり推奨できるものではないと考えています。
レチノールによるシワの改善は表皮の細胞分化(ターンオーバー)を促進する働きによるものですが、
これは簡単に言うと「細胞の働きを無理矢理加速化させている」ということです。
諸説あるものの人の細胞の分裂回数には制限がある(細胞分裂を繰り返すごとに徐々にエラーが生じやすくなってくる)といわれていて、
レチノールによる細胞分化の促進は「細胞分裂の前借り」になり、
長期的に分化促進し続けることは結果的に「老化を促進する」ことになるのではないか?という意見があります。
僕はこれには賛成の見解でして、
出来てしまったシワをはやめに改善する目的で短期的に使用するのは有りでも、
長期的に不用意に使い続けるのはあまり推奨できないと考えています。
そもそも予防効果があるわけではありません(むしろ刺激になればレチノールでは届かない深いシワの原因になってしまうこともあり得る)ので、
長期的に使う必要もあまりありません。
また表皮シワにしか基本は効かないので、
長くて1年使って効果が無いシワには多分どれだけ使っても効果は無いです。
しかも、
レチノールで細胞分裂を促進し続けると肌の表皮そのものが薄くなっていく可能性もあります。
ターンオーバーを促進すると急ごしらえで表皮を作っていくので、
薄い皮膚になってしまい過敏な肌が形成されるという可能性もあると思います。
(いわゆる「ビニール肌」と言われる薄いビニールのような肌質)
レチノールの100倍ほどの効果があり美容医療に用いられている『トレチノイン(レチノイン酸)』を使用し続けるとそういう肌になっていくというのはよく聞く話です。
レチノールはトレチノインに比べれば弱い作用ですが、あまりに長く使い続ければその懸念もあるのではないか…という危惧も。
ですので予防的に長期的に使用するなら他のシワ改善の選択肢を取る方が確実かなと思います。
◎シワ改善化粧品を使わなくても老化予防は十分できる?
ただ、先ほども申し上げたようにそもそも「シワ改善作用」はみんなが思っているほど劇的な効果ではないので、
どの商品も少量しか入っていない割には高価ですし、
費用対効果を考えて切り捨てるのも吝(やぶさ)かではないと僕は思います。
こないだ僕のやってる美白ケアについてTwitterでつぶやいたのですが、
かずのすけ@kazunosuke13
『肌を白く保つ秘訣は?』とよく聞かれるのですが ・美白化粧品→全く使ってない ・美白サプリ(飲む日焼け止め)→特に飲んでない やっていることは ・日焼け止め(SPF30/PA+++)は年中塗る ・↑一日中家に居る時は塗らない… https://t.co/nW96XqJd9n
2019年01月31日 13:41
結構「肌が白い」と褒められることが多いのですが、
実は僕は美白化粧品は全く使ってないんですよね。
肌を白く保つには年がら年中外に出る時は日焼け止めを塗る(紫外線対策をしっかりする)のと低刺激なスキンケアを励行することが何より重要だと考えていて、
まだ若いのでなんとも言えないものの、
シワについてもこれは多分同じなんじゃないかな?と個人的には思っています。
シミの元であるメラニンは紫外線が原因といわれ、シワの成因も紫外線による光老化が最も大きいです。
ただ難しいことは置いておいて、
実はシワの成因もメラニンの成因も本当は「皮膚刺激」全般なんですよね。
紫外線が刺激が強く特に影響力が大きいだけで、
普段のスキンケアで刺激のあるケアをするのも同じくメラニンやシワを作る要因になってしまいます。
このケアだけでは出来たシワやシミをどうにかすることは難しい…というかできませんが、
予防や老化防止という観点で見るなら最も効果があるのは紫外線対策と低刺激なスキンケアの二つかなと僕は思っているんです。
ですのでこの二つさえきちんと出来ていれば、
高価なわりに効果が出にくい予防系のシワ改善化粧品を長期的に使うのと同じかそれ以上に
シワ予防にはなるのではないかな?と思ってます。
まぁ美白についてはそれなりに結果出せてると思いますがシワについてはこれからなのでまだまだ断言は出来ませんが…(^^;)
多分僕はこれからもシワ改善化粧品は何も使わないと思いますので、
あと2~30年後にどうなるかですよね…。
先が長すぎますが是非ご期待頂ければと思います。。苦笑
(ただその間に本当にシワ治せる薬とか出来ちゃうかもしれませんけど。笑)
追加補足で、
コメントでも頂いたんですが「顔の筋肉が衰えること」も特にほうれい線などの深いシワの成因に大きく関わっているため、
顔の筋肉を鍛えるのもシワ予防に非常に効果的だと思います!
というわけでこの1週間ほどかけて『シワ改善化粧品』について色々まとめてみました。
まぁなんだかんだでこれまでもブログで同じようなこと何回か書いてるので、
ブログ長く読んで下さっている方にしてみればおなじみの意見だと感じられたかもしれませんね;
色々化粧品の技術は日進月歩進化はしているものの、
やはり人のできることには限りがあるなぁと常に感じています。
なんのリスクもなく劇的な効果のあるものは作れないということかなと思うんですよね。
リスクを少なく抑えるにはそれなりに効果も穏やかにならざるを得ないし、
効果がしっかりしているものにはそれなりのリスクがあるものです。
こういう基本的なところは全てに共通しているので
今後も化粧品を選ぶ際には常に意識して頂ければ良いなと思います。
今日は以上です!
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