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今日もウイルス対策関係の続きになるのですが
昨日公開した記事で色々ご意見を聞いたのと、
これまでTwitter等でも沢山質問を頂いていたので
「ウイルス対策成分、これ効果あるの??」
というのを一覧でまとめてみました。
あの、最初に念を押したいのですが
あくまで僕は医療関係者ではなく化学成分に詳しいだけの一般人ですので
その点にだけはご留意下さい(^^;)
専門家全ての総意というわけではないので、他にも色んな考えがあると思います。
というわけで上から順に端的に説明していきますね。
◎手指に使用できる殺菌消毒剤は「医薬品」or「医薬部外品」に認可
まず一番最初に注意してほしいこととして、
【手指用消毒剤】など、
人体に使用することを前提で作られている殺菌・消毒製品は
必ず「医薬品」もしくは「医薬部外品」に認可されています。
かずのすけ@kazunosuke13
最近、殺菌消毒用製品の品薄もありウイルス対策に効果ありとする除菌系アイテムが高額で取り引きされていますが、「人体に使用する」ことを前提として作られていて効果が公に認められた殺菌・消毒製剤は必ず『医薬品(第3類医薬品)』か『医薬部外… https://t.co/tjAip3B5HL
2020年03月31日 11:45
この「医薬品」「医薬部外品」に認可されているかどうかというのは
【殺菌効果が本当にあるかどうか】【人体に使用しても安全か】という点においてとても重要な判断基準になります。
これに認可されていないものは、公的な殺菌効果の裏付けはなく、また人体への安全性も担保されていないと判断できます。
殺菌効果は確かにあるが、人体への安全性が担保されていないものも基本的には医薬品や医薬部外品には認可されません。
◎「除菌」とあるからと言って、「人体への殺菌効果」があるわけではない
また、【殺菌・消毒効果】と【除菌効果】の違いについても明確に理解しておく必要があります。
まず「除菌」というのはあくまで「拭き取り」等によって菌類を有効数除去することを指します。
「99.9%除菌!」などの言葉がよく利用されていますが、
菌というのは0.1%の菌が残れば十分そこから繁殖可能なので、
完全に無害化することを意味していない点に注意です。
しかも、「除菌」という言葉は人体には適用しません。
除菌とは常に家具や玩具などの「物」にのみ使用する言葉です。
つまり「除菌」とあるからと言っても、
人体の菌の除去ができるかどうかは一切の確証がありません。
殆どの場合「家庭用品」に使用されています。
(ウェットティッシュなどについては、あくまでテーブル等の除菌効果を謳い、手指等については除菌を示唆していないようになっています。非常に紛らわしいです。詳しくは▶ウェットワイパー類の自主基準より)
対して「殺菌(消毒)」は細菌や微生物を死滅させて無害化することを言います。(厳密には消毒より殺菌の方が効果が上)
しかも、これは人体への効果を指します。
この「殺菌・消毒」効果は医薬品や医薬部外品にのみ表示されています。
というわけで、殺菌効果と除菌効果は、似ているようで全く意味が違っています。
除菌を標榜するものだからといって人体の殺菌ができるわけではありません。
これを踏まえた上で、かずのすけなりの推奨アイテム・非推奨アイテム等を解説していきます。
◎ウイルス対策に最も推奨できる手指用消毒剤は【消毒用エタノール】
これは昨日も説明しましたが、
現在、国により推奨されているウイルス対策用の化学製剤で最も効果的と言われているのが「消毒用エタノール」です。
消毒用エタノールはエタノール70%~80%程度の溶液であり、
今回問題となっている新型コロナウイルスへの効果も実際に確認されています。
皮膚への使用も可能で、成分自体には脱脂作用があり、やや刺激もありますが、
時間経過で揮発してしまう性質から薬剤が皮膚に残らず安全性がとても高いです。
(アルコール過敏症の方は注意が必要です)
揮発後にハンドクリーム等で保湿を行えば刺激や脱脂作用は大部分が緩和できます。
無水アルコール(100%エタノール)は殺菌力が劣りますが、
一応上記割合に水で薄めることで理論上は同じ効果を得ることも可能です。
ただ、現在は至るところでエタノールが売り切れ状態ですので、
入手が難しいという側面もあります。
しかし一番効果があるので、もし高額で購入するなら他の製剤よりも消毒用エタノールを優先して入手するべきです。
◎エタノールには劣るが、「オキシドール」や「イソプロパノール」も人体使用可
オキシドールやイソプロパノールは皮膚刺激がエタノールより高いため
敏感肌の方にはイマイチお勧めはしにくいですが
ウイルスへの効果が一応認められており、エタノールが無い場合の手指用消毒剤としてある程度効果的です。
イソプロパノールはエタノールと同様揮発性で手肌に残りにくく、
オキシドールも効果を発揮すると水になって無害化します。
イソプロパノールは50%程度のものが消毒用として第3類医薬品として利用されており、
オキシドールは過酸化水素2.5%~3.5%程度のものが第3類医薬品になっています。
エタノールがない場合の手指用の殺菌消毒剤として選択肢に入れていいと思います。
(一応オキシドールやイソプロパノールはまだネット通販でも購入できる店舗があるようです。)
◎ポビドンヨード(イソジン)はうがい薬として有用だが、手指用は少ない
ポビドンヨードというと「イソジン」なんですが、
ウイルスにも効果があり、うがい薬として製品化されているものの中ではとても有用だと思います。
ただ、手指用殺菌剤としてはハンドソープがあるのみで、
(ハンドソープは別に殺菌剤入れなくてもしっかり石鹸等で洗えばあまり効果の差はない)
ほかは軟膏とか傷薬のようなものばかりのためあまり選択肢がありません。
推奨度としてはどうしても低くなります。
◎塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウムなどの陽イオン界面活性剤は「無いよりはマシ」程度
手指用消毒剤としては塩化ベンザルコニウムという殺菌剤を配合している「オスバン」は第3類医薬品にも認可されており有名なのですが、
元々こういった「陽イオン界面活性剤」というタイプの殺菌剤はウイルスには効果が乏しいと言われています。
同様に、同じメカニズムの【塩化ベンゼトニウム】という成分も効果は乏しいと思われます。
これは「マキロン」などの消毒薬の主成分に配合されている成分です。
また陽イオン界面活性剤は皮膚に残存する成分ですし、細胞膜の浸透性が高く皮膚刺激も強いですから、
基本的に手指用としては避けたい成分だったりします。
個人的な推奨度は低く、「無いよりはマシ」程度にお考え下さい。
◎【次亜塩素酸ナトリウム】の希釈液はウイルス殺菌力が非常に高いが、人体使用は基本的に推奨されない
次に、国の見解でもウイルス殺菌用に推奨されている「次亜塩素酸ナトリウム」という成分がありますが、
これはミルトンやハイターなどの主成分に使われている消毒剤です。
家庭用に用いられている殺菌消毒剤の中では恐らく最も強力で、
0.02%程度の極低濃度で強力なウイルス殺菌効果が認められています。
一応医薬品(第2類医薬品)にも登録されており、
0.02%程度なら手指の使用も出来ないことはありません。
ただし、
この成分はとても皮膚刺激が強いので、根本的に皮膚や手指の消毒剤としては推奨されません。
一応ミルトンは医薬品にはなっていますが、基本的に【哺乳瓶】の殺菌消毒用の製品です。
ほとんどの次亜塩素酸ナトリウム製品は家庭用品で、
「物」の消毒用に利用する用に製品化されています。
また、最近ではこの次亜塩素酸ナトリウムの希釈液をボトルに入れてスプレーのようにして売られている製品がありますが、
次亜塩素酸ナトリウムの極低濃度溶液は空気と反応して効果がどんどん薄れていきますので、
希釈液そのものを販売しているのには注意が必要です。
通常は1%以上の濃度のものを薄めて使用するようになっています。
「物」の消毒には推奨できますが、人体への使用は刺激が強いので注意して下さい。
◎「次亜塩素酸水」は効果持続性が低く、効果があるかどうか判断不可
そしてとても質問が多かったのが「次亜塩素酸水」についてです。
次亜塩素酸水は上の次亜塩素酸ナトリウムと似ていますが、
成分としては別物です。
詳しくはこちらにその性能の差を説明しています。
次亜塩素酸ナトリウムを塩酸等で中和したものと同質の物質なのですが、
(※家庭で上記反応を起こすと塩素ガスという有毒ガスが発生するので、絶対にやらないで下さい※)
こちらは50ppm程度とさらに低濃度でウイルスに対しての強力な殺菌力を持っています。
次亜塩素酸も極低濃度のため皮膚刺激も少ないです。
なので、除菌剤や殺菌剤としての使用も不可能ではありません。
ただし、重大な弱点があり
製造してから時間経過で効果がどんどん失われてしまうため、
作りたてのものでなければあまり意味がありません。
有効な殺菌成分が気体として抜けてしまうので、気体が抜けないような工夫がされている場合はもしかしたら長期間使える可能性もありますが、
スプレーなどで外部から空気を入れる容器の場合は、最終製品としては使用期限が切れているものが大半だと思います。
そして、どれが効果が残っているのか、家庭で調べる術はほとんどなく、
その効果が全く信用出来ません…。
そのためか、殺菌効果は確認されているものの現状では医薬品や医薬部外品に認可されたという事実もありません。
これも無いよりはあったほうが良いかもしれませんが、推奨度は低いです。
◎二酸化塩素で「空間除菌」は、ウイルスへの効果は怪しい?
あと、「クレベリン」などの製品で、
【二酸化塩素】という気体を用いて空間を除菌するとする製品についても幾つか質問がありましたが…、
これについてはかなり昔に国民生活センターが調査していて、
▶二酸化塩素による除菌をうたった商品-部屋等で使う据置タイプについて-
メーカーに実際に二酸化塩素でウイルスなどへの効果があるのかを確認したところ、
検証していたメーカーが1社しかなく、それも信頼性は微妙な結果だったらしいんですよね。
結果としてウイルスへ効果が実際にあるのかは分からないと結論しています。
そもそも「除菌」ですから、無害化するというわけではないんですよね。
現在でもウイルスに対して効果があるという裏付けは特になく、そのような第三者機関による研究報告もありません。
実際にコロナウイルスに効果ありとすればもっと大々的にニュースになるはずです。
(五本木クリニックの院長先生もこの成分には懐疑的です。僕もこのブログに賛成です。)
▶クレベリンでコロナウイルスが防げる、はエビデンスがあっても信頼度に問題あり!!
あと、同じく二酸化塩素を主成分とした製品で
「首から吊るす除菌剤」というものがあるのですが、
▶首から下げるタイプの除菌用品の安全性 -皮膚への刺激性を中心に-
皮膚刺激が強く、皮膚障害や健康危害が実際に起こっているらしいので注意してください。
ウイルスへの効果のエビデンスも不足しており、安全性面もかなり微妙なようなので、
推奨度はとても低いです。
◎「植物抽出物」等による除菌剤は論外
あとは植物由来成分?みたいなもので除菌!とか言っている製品もあるのですが、
効果のエビデンスが存在しないものがほとんどで何が入っているのかも良く分からないため論外です。
ちなみに先日「グレープフルーツ抽出物(?)」というもので除菌効果を謳う製品があると報告を受けたのですが、
調べたところやはりこのグレープフルーツ成分には抗菌効果などはなく、
成分を分析したら塩化ベンゼトニウムや塩化ベンザルコニウムなどを含んでいたという研究論文も見つけました。
▶グレープフルーツ種子抽出物および配合製品中の合成殺菌剤の調査
塩化ベンザルコニウムなどはウイルスへの効果は乏しいですし、
とても怪しいので信用しないように。
◎明日よりセララボ取扱開始の新規店舗のお知らせ
というわけで、殺菌消毒製品についてまとめてみました。
こちらの表を是非参考にしてください。
また、最後になりますが
全体的に外出自粛ということもあり中々お知らせしにくい状況なのですが…;
4月1日より「CeraLabo」を期間限定でお取り扱い頂く店舗が2店舗ございます!
【東急ハンズ三宮店】と、【TSUTAYA 和白店】です!
【公式】CeraLabo@cera_labo
【店舗販売情報①】 4/1㈬~5/31㈰の間、#東急ハンズ三宮店 にて期間限定でのお取り扱いがございます🙌 展開場所は3Fのレジ近くです。 新型コロナウイルスの影響により、当面の間、営業時間が「11:00~20:00」に変更に… https://t.co/NgkNen5bn5
2020年03月31日 11:13
【公式】CeraLabo@cera_labo
【店舗販売情報②】 4/1㈬~5/31㈰の間、#TSUTAYA和白店 にて期間限定でのお取り扱いがございます。 展開場所は文具・雑貨コーナーです。 こちらの店舗ではご好評により2回目の開催となります✨ 皆様のご支援の賜物です!… https://t.co/yGMwS3AsNN
2020年03月31日 11:20
その他の取り扱い店舗などは以下ページを御覧くださいませ!!
では本日は以上です!
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