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前回は紫外線散乱剤の「ナノ粒子」についての話をしていました。
こちらが前回の記事になりますね!
→【紫外線散乱剤】ナノ?ノンナノ?粒子サイズによる違いについて
最近では紫外線散乱剤などの粒子を『ナノ化』=『小さく』することで、
パウダー成分の質感を滑らかにして透明性を上げる方法が主流になってきました。
まぁ最近と言っても実はパウダー成分のナノ化処理は1990年以前から行われてきたことで、
特別に新しいものではありません。
おそらく皆さんが使っているお化粧品(特にメイク系)のパウダーはほとんどがナノ化処理されたものだと思います。
実際に日本化粧品工業連合会が2005年に調べた際には
アンケートに答えたうちの25%(122社)がナノ粒子を使用していたそうです。
当然現在ではもっともっと増えているでしょうし、
パウダーベースのコスメの場合はナノ粒子を使っていないものを探す方が難しいのではないでしょうか。
さて前置きはこのくらいにして、
前回ではナノ粒子の一般的な性質についてお話しましたが、
今回はナノ粒子の問題点とその対処策である
『コーティング』
について簡単に説明していきます。
◎ナノ粒子の問題点①… 「肌を酸化させる?」
まぁこれはナノ粒子の問題というよりは、単純な金属酸化物の問題です(^^;)
最もポピュラーなナノ粒子というとやっぱり紫外線散乱剤の酸化チタンや酸化亜鉛という成分になりますが、
これらの成分は金属酸化物=酸化処理によって安定性が高められた金属粒子です。
普通の金属は放っておくと「錆び」ますね。このサビ=金属酸化物です。
これは通常の金属は空気中の酸素などで酸化できるような不安定性を持っているため、
じゃあもうはじめから酸化させておけばそれ以上反応できないよね?
ということでわざと酸化する処理をします。
金属の中で酸化させずに安定なものなんて金とか銀とか白金くらいのものですからね。
それでこういう風に予め酸化させられた成分というのは、
まず単純に酸化物だから周囲の物質を酸化させるんじゃないか?
というイメージがあるのと、
あとは金属なので電子のやり取りができることから
酸化還元反応の『触媒』として働くことが問題視されています。
『触媒』っていうのはつまり『化学反応のお手伝いさん』。
化学反応で特に酸化還元反応の場合は物質間で電子をやり取りするのですが
その電子を交換する媒介ですね。
クレジットカードをイメージして欲しいのですが、
触媒というのはクレジットカードの代行業者と同じです。
お金(電子)を代行してやり取りすることでショッピング(反応)をスムーズにしてくれます。
そして特に表面積が大きい方がこの作用は強くなります。
この2つの点から金属酸化物であるこれらの粒子は肌を酸化させるんじゃないか?と懸念されています。
金属酸化物の酸化作用で『活性酸素』を作り、
その活性酸素の働きを触媒してよりお肌を酸化させると…。
さらにナノ粒子だと前回の記事でも説明したように、
粒子の表面積が増えるためにそのままの粒子より危険性が増す!
と囁かれているのです。
う~ん、まぁなるほど言われてみれば?とも思う感じですが…(^_^;)
◎ナノ粒子の問題点②… 「経皮吸収作用がある?」
次によく言われるのがこれで、
『ナノ粒子=肌に浸透するから危険』
という話。
実際にナノサイズというと細胞より小さいですからね、
なんとなく「浸透してしまうんじゃないか??」
と思ってしまう気持ちはよくわかります。
◎ナノ粒子の危険性の真相は?
「ナノ粒子は危ないよ~」とか「肌を錆びさせるよ~」とか、
まぁ結構いろんなとこで聞くんですが…
これに関しては最先端の研究においても、
今のところ確実な答えは出ていません。
日本で言えば化粧品工業連合会が2004年からナノ粒子=ナノマテリアルについての研究を重ね、様々な情報を集めているのですが、
→ナノマテリアルについて
こちらの「おわりに」に明記されるように
『安全性上の問題はない』
としながらも
『今後も検証が必要である』
とまとめています。
まぁぶっちゃけ僕は限りなく安全だと思います。。(^o^;)
日本国内以外でも様々な研究されてますが、
ナノだからと言って酸化させるとか吸収するとかいう実証例は今のところ無しです。
(あったとしても再現性無しで否定されてたりがほとんどです。)
そもそも酸化チタンとか酸化亜鉛というのは特定の電圧を加えなければ触媒として働かないし、
周囲の物質を酸化させるほどのエネルギーも持ってません。
難しい話になるので割愛しますが、、
また経皮吸収の話も昔ある研究チームが発表した論文が元なのですが、
それも翌年に別の研究チームが実験不備だったことを指摘して棄却されたという経緯があります。
しかしこの経緯を知らなかったジャーナリストが後々誇張して吹聴したので消費者間で妙に広まってしまったのですが…。
実際の所はナノ粒子の経皮吸収を決定づける根拠は今のところありません。
ただあまりにミクロな話…あ、間違えました
あまりにナノな話なので検証する方法が今のところ無いっていうのが問題です。
もしかしたら微細すぎて1年2年では分からない問題があるかもしれません。
酸化についてもめちゃくちゃナノ単位で起こっているのかもしれませんしね…。
(そんな微妙なダメージを懸念する必要があるかは置いておいて。。)
なのでこれからも要検証だそうです…。
◎不安なので『コーティング』しました
で、結局のところナノだから実際に負担があるかどうかはなんとも言えません。
ぶっちゃけ99%は安全だけど1%不安材料があるくらいのものだと思います。(^_^;)
でも100%と言えないなら対策するのが安全性を重視した化粧品原料の常ですので、
最近ではこの表面を『シリカ』や『アルミナ』などの不活性物質でコーティングした素材が普及しています。
こういうコーティング処理をすればもし肌への負担があったとしてもその刺激などを抑えることができます。
また表面処理することで質感もなめらかなものになりますし、
負担も抑えられて一石二鳥ということですね。
この違いを並べた図が↓こちらになります。
実際に金属粒子に負担があったと仮定するならば、
肌への負担は
コーティングノンナノ粒子が一番安心で、次がコーティングナノ粒子。
そして非コーティングの粒子に続きます。
なので、使用感の向上にもつながりますし
とにかく負担を少なくしたい!と言うことならば
とりあえずコーティング処理したものを選ぶのが良いでしょう。
(ナノ化すればさら透明性が増し、紫外線防止効果も高まり、質感も向上する感じになります。)
とは言え別にその配合成分の粒子がナノだとかノンナノだとかコーティングしてるかっていうのは成分表に書く必要が無いので、
結局消費者には推し量れないものが多いのも実情です(´・_・`;)
最近では比較的そういうのを記載してくれているところも増えましたが、
全部というわけではありません。
特に大手メーカーではそういうのはわざわざ書いていないのではないでしょうか…。
ただ実はコーティングについてはある程度成分表から見抜くことも可能ですので、
機会があればこの方法についても今後紹介していきたいと思います(^^)ゞ
というところで少し長くなりましたが本日は以上です!m(_ _)m
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前回は紫外線散乱剤の「ナノ粒子」についての話をしていました。
こちらが前回の記事になりますね!
→【紫外線散乱剤】ナノ?ノンナノ?粒子サイズによる違いについて
最近では紫外線散乱剤などの粒子を『ナノ化』=『小さく』することで、
パウダー成分の質感を滑らかにして透明性を上げる方法が主流になってきました。
まぁ最近と言っても実はパウダー成分のナノ化処理は1990年以前から行われてきたことで、
特別に新しいものではありません。
おそらく皆さんが使っているお化粧品(特にメイク系)のパウダーはほとんどがナノ化処理されたものだと思います。
実際に日本化粧品工業連合会が2005年に調べた際には
アンケートに答えたうちの25%(122社)がナノ粒子を使用していたそうです。
当然現在ではもっともっと増えているでしょうし、
パウダーベースのコスメの場合はナノ粒子を使っていないものを探す方が難しいのではないでしょうか。
さて前置きはこのくらいにして、
前回ではナノ粒子の一般的な性質についてお話しましたが、
今回はナノ粒子の問題点とその対処策である
『コーティング』
について簡単に説明していきます。
◎ナノ粒子の問題点①… 「肌を酸化させる?」
まぁこれはナノ粒子の問題というよりは、単純な金属酸化物の問題です(^^;)
最もポピュラーなナノ粒子というとやっぱり紫外線散乱剤の酸化チタンや酸化亜鉛という成分になりますが、
これらの成分は金属酸化物=酸化処理によって安定性が高められた金属粒子です。
普通の金属は放っておくと「錆び」ますね。このサビ=金属酸化物です。
これは通常の金属は空気中の酸素などで酸化できるような不安定性を持っているため、
じゃあもうはじめから酸化させておけばそれ以上反応できないよね?
ということでわざと酸化する処理をします。
金属の中で酸化させずに安定なものなんて金とか銀とか白金くらいのものですからね。
それでこういう風に予め酸化させられた成分というのは、
まず単純に酸化物だから周囲の物質を酸化させるんじゃないか?
というイメージがあるのと、
あとは金属なので電子のやり取りができることから
酸化還元反応の『触媒』として働くことが問題視されています。
『触媒』っていうのはつまり『化学反応のお手伝いさん』。
化学反応で特に酸化還元反応の場合は物質間で電子をやり取りするのですが
その電子を交換する媒介ですね。
クレジットカードをイメージして欲しいのですが、
触媒というのはクレジットカードの代行業者と同じです。
お金(電子)を代行してやり取りすることでショッピング(反応)をスムーズにしてくれます。
そして特に表面積が大きい方がこの作用は強くなります。
この2つの点から金属酸化物であるこれらの粒子は肌を酸化させるんじゃないか?と懸念されています。
金属酸化物の酸化作用で『活性酸素』を作り、
その活性酸素の働きを触媒してよりお肌を酸化させると…。
さらにナノ粒子だと前回の記事でも説明したように、
粒子の表面積が増えるためにそのままの粒子より危険性が増す!
と囁かれているのです。
う~ん、まぁなるほど言われてみれば?とも思う感じですが…(^_^;)
◎ナノ粒子の問題点②… 「経皮吸収作用がある?」
次によく言われるのがこれで、
『ナノ粒子=肌に浸透するから危険』
という話。
実際にナノサイズというと細胞より小さいですからね、
なんとなく「浸透してしまうんじゃないか??」
と思ってしまう気持ちはよくわかります。
◎ナノ粒子の危険性の真相は?
「ナノ粒子は危ないよ~」とか「肌を錆びさせるよ~」とか、
まぁ結構いろんなとこで聞くんですが…
これに関しては最先端の研究においても、
今のところ確実な答えは出ていません。
日本で言えば化粧品工業連合会が2004年からナノ粒子=ナノマテリアルについての研究を重ね、様々な情報を集めているのですが、
→ナノマテリアルについて
こちらの「おわりに」に明記されるように
『安全性上の問題はない』
としながらも
『今後も検証が必要である』
とまとめています。
まぁぶっちゃけ僕は限りなく安全だと思います。。(^o^;)
日本国内以外でも様々な研究されてますが、
ナノだからと言って酸化させるとか吸収するとかいう実証例は今のところ無しです。
(あったとしても再現性無しで否定されてたりがほとんどです。)
そもそも酸化チタンとか酸化亜鉛というのは特定の電圧を加えなければ触媒として働かないし、
周囲の物質を酸化させるほどのエネルギーも持ってません。
難しい話になるので割愛しますが、、
また経皮吸収の話も昔ある研究チームが発表した論文が元なのですが、
それも翌年に別の研究チームが実験不備だったことを指摘して棄却されたという経緯があります。
しかしこの経緯を知らなかったジャーナリストが後々誇張して吹聴したので消費者間で妙に広まってしまったのですが…。
実際の所はナノ粒子の経皮吸収を決定づける根拠は今のところありません。
ただあまりにミクロな話…あ、間違えました
あまりにナノな話なので検証する方法が今のところ無いっていうのが問題です。
もしかしたら微細すぎて1年2年では分からない問題があるかもしれません。
酸化についてもめちゃくちゃナノ単位で起こっているのかもしれませんしね…。
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で、結局のところナノだから実際に負担があるかどうかはなんとも言えません。
ぶっちゃけ99%は安全だけど1%不安材料があるくらいのものだと思います。(^_^;)
でも100%と言えないなら対策するのが安全性を重視した化粧品原料の常ですので、
最近ではこの表面を『シリカ』や『アルミナ』などの不活性物質でコーティングした素材が普及しています。
こういうコーティング処理をすればもし肌への負担があったとしてもその刺激などを抑えることができます。
また表面処理することで質感もなめらかなものになりますし、
負担も抑えられて一石二鳥ということですね。
この違いを並べた図が↓こちらになります。
実際に金属粒子に負担があったと仮定するならば、
肌への負担は
コーティングノンナノ粒子が一番安心で、次がコーティングナノ粒子。
そして非コーティングの粒子に続きます。
なので、使用感の向上にもつながりますし
とにかく負担を少なくしたい!と言うことならば
とりあえずコーティング処理したものを選ぶのが良いでしょう。
(ナノ化すればさら透明性が増し、紫外線防止効果も高まり、質感も向上する感じになります。)
とは言え別にその配合成分の粒子がナノだとかノンナノだとかコーティングしてるかっていうのは成分表に書く必要が無いので、
結局消費者には推し量れないものが多いのも実情です(´・_・`;)
最近では比較的そういうのを記載してくれているところも増えましたが、
全部というわけではありません。
特に大手メーカーではそういうのはわざわざ書いていないのではないでしょうか…。
ただ実はコーティングについてはある程度成分表から見抜くことも可能ですので、
機会があればこの方法についても今後紹介していきたいと思います(^^)ゞ
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